『つつじロック』作詞・作曲:心音(5月のテーマ その1 〜ツツジ〜)
この曲を作るまで、いつも通る道に咲くツツジに気付きませんでした。 もしかしたら、通る度に「僕はここにいるよ」って叫んでいたのかもしれないな... そう思ったら、何だか自分と似てる気がしてきて、「ツツジと一緒に叫びたい!」 そんな思いで作りました。 心音 |
呼んでるよ 僕の名前を 散りかけの桜影から 見つけたよ 隠れてる君 まるで今の僕みたいで きっと似たもの同士 もどかしい気持ち片手に 声になるかな 目立たなくても ここにいることを 夢中で叫びたくなるんだ 全ての人に 届けなんて思わない ただ 暑苦しいくらいの ツツジになるんだ
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いつもの 帰り道が 君の匂いで明るくなる 呟いた 僕の声を 少しだけ聞いてくれるかな 何も出来ないけれど 熱い缶コーヒーひとつ 君にもあげるよ 目立たなくても 夢があることを 必死に叫びたくなるんだ 全ての人が 持ってるとわかってる ただ 諦めることを知らない ツツジになる 目立たなくても ここにいることを 夢中で叫びたくなるんだ 全ての人に 届けなんて思わない ただ 暑苦しいくらいの ツツジになるんだ ここにいるよ ここにいるよ ここにいて 君を待ってる |
『カラマツを見下ろして』作詞・作曲:裕子(5月のテーマ その2 〜カラマツ〜)
カラマツの林を山の上から見下ろした時、大自然の大きさを感じました。 それは、お父さんの大きな愛に似ているように見えました。 私が中学生になったとき、父が言ってくれました。 「中学生になると鉄道料金は大人料金になる。だから、これからは大人として扱うからな」 「裕子のことは信じてるから、何でも自分の好きなことを自由にしたらいい。自分の夢をあきらめたらいけないぞ」って。 信じてる……その言葉が胸に刺さりました。 そして、父は言ってくれました。 「自由の後ろに責任がある。自由にすることは、自分で責任をとることだ。だけど、もし裕子が本当に困ることがあったら、全力で助けるから」 その言葉は、ずっと私の支えです。 何かあると、必ず美味しいものを食べに連れてってくれました。 大人になってからは、ビールが大好きだった父と一緒に、よく飲みにいきました。 そんな父に何もお返し出来てないうちに、父は脳梗塞で倒れて…。やっと良くなってきたら、前立腺癌がみつかりました。 大好きなビールも全く飲めなくなって…。 今出来ることは、痩せこけた背中や足をさすりながら、心音のことやいろんな話をすることくらいです。 そんな父に向けて、この歌を贈ります。 裕子 |
大きな背中の向こうに カラマツの林 見下ろした きっと、あの時あなたは 私に教えようとしてた 踏み出せずにいる私に さりげなく話してくれた 「芽吹く前が辛いんだ」と 優しさは強さだってことを お父さん あなたのおかげで 少し強くなれた気がします お父さん 不器用な愛でも 痛いほど伝わったから その背中で ![]() |
今は丸くなった背中 カラマツの林 見下ろして ずっと、こうして遠くでも 私を見守ってくれてた 揺れている手をとったら ぬくもりが伝わってくる 「入院の準備しなくちゃな」 微笑んだ 泣きそうな私に お父さん 今度は私が 少しでもお返ししたいです お父さん 不器用な愛でも 泣けるほど あたたかいから お父さん あなたの背中は あの頃より小さく見えるけど お父さん 不器用なその愛は 限りなく大きいから その背中が 愛おしくて |